画家・松井 秀一について

1971年、富山県に生まれました。
18歳10か月のときの交通事故により頸椎を損傷し、以降は車いすでの生活となります。高校までは野球に打ち込み、身体を動かすことが当たり前だった日常は、この事故を境に大きく変わりました。
それでも活動の場を閉ざすことなく、現在は車いすツインバスケットボールの富山県チーム代表として競技を続けるほか、沖縄FM「オキラジ」のパーソナリティとしても活動しています。スポーツ、ラジオ、そして絵――それらすべてが、人と人をつなぐ大切な手段であり、その想いは作品づくりにも反映されています。
絵を描くということ

絵を本格的に描き始めたのは2020年です。
SNSでライブ配信を続ける中で、アイコンにしていた自作のイラストを見た方から声をかけていただいたことが、創作のきっかけとなりました。
当初は、パソコンで描いた線画を印刷し、水彩絵具で色を重ねる方法で制作していましたが、「作品として残る絵を描きたい」と思うようになり、2022年からアクリル絵具によるキャンバス制作へと切り替えました。
現在は、筆を洗濯ばさみで固定し、家族のサポートを受けながら、キャンバスと向き合う日々です。
2024年には、ニューヨーク・カーネギーホールで開催された展示に、作品5点を出展する機会にも恵まれました。
ライブ配信を通じたご縁が、この貴重な経験へとつながりました。
現在は、オーダー制作と展示活動を中心に、創作を続けています。
表現と創作への想い

人物・風景・動物など、題材に制限は設けていません。
そのとき心が動いたものや、ご依頼を通して感じた想いを作品として形にしています。
写真のような正確さよりも、
空気や感情が伝わる一枚であることを大切にし、
技法やジャンルにとらわれず「心に残るかどうか」を基準に制作しています。
描いた絵が日常の中に溶け込み、
ふとした瞬間に心が和らぐ存在になれたらと願っています。
上手さよりも喜んでいただけることを大切にし、
一枚一枚と向き合いながら描いています。
これから

風景画の中でも、特に富士山を描くことが多くあります。
青富士には「不老不死」、赤富士には「願望成就」という意味があり、生死に向き合った経験のある自分にとって、自然と心が引かれる題材のひとつです。
これからは、作品を通して地域を元気にすること、そして、いずれは障がいのある方の雇用にもつながる活動へと広げていきたいと考えています。
これからも、変わることなく描き続けること。
それが、これからの目標です。
